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物忘れ/認知症

物忘れ/認知症とは

物忘れ/認知症

認知症とは、一度正常に発達した認知機能が、成人後、後天的な脳の障害によって持続的に低下することで、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態を言います。認知機能とは、記憶、思考、判断、論理、言語、学習能力などを指します。認知症では、物が覚えられなくなる記憶障害がよく知られていますが、その他にも判断力、言語機能、学習機能などの低下によって、日常生活が独りで送れない、ご家族や他人の見守り、介助、介護が必要となる状態を指します。

物忘れとの違い

「物忘れ」を訴えられ、認知症ではないか、と受診されることが多いと思います。「物忘れ」と認知症は違うのでしょうか?

物忘れとは、加齢による年相応の記憶障害で、老化現象のひとつです。認知症も年をとればとるほど発症者が増えていき75~79歳で7%、80~84歳で14.6%、85歳以上になると27.3%の方が発症するとされ、どちらも忘れやすいという特徴がありますが、その忘れ方に違いがあります。例えば加齢による物忘れの場合は、自らが物忘れをしている自覚があって、体験の一部が思い出せない(朝食は食べたことは覚えているが、何を食べたか覚えていないなど)ことが多いのです。

一方認知症では、物忘れをしている自覚がなく、記憶そのものが無くなっている(朝食を食べたこと自体を忘れている)のが特徴です。また、物忘れの方は日常生活を概ね普通に送ることができますが、認知症の場合は記憶力以外の認知機能、すなわち判断力、認識する(時間や場所・人など)能力などが低下していくので、日常生活を送ることが困難となります。

以下の症状がある場合、
認知症の可能性があります(例)

  • もの忘れがひどい
  • 場所や時聞がわからなくなる
  • 人柄が変わってしまった
  • 判断や理解力が低下している
  • 何事にも意欲がみられない
  • 幻覚が見える
  • 不安感が強い

など

発症原因について

認知症を発症する原因は主に2つあると言われています。
ひとつは、加齢によって脳の神経細胞の数が徐々に減少することで認知機能障害が発生する変性性認知症です。このタイプは、全認知症患者の6割を占めるアルツハイマー型認知症のほか、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などが含まれます。
もうひとつは、脳血管性認知症です。これは、主に脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、その他の脳血管疾患が原因で発症する認知症のことで、全認知症患者の2割ほどを占めると言われています。

上記4つの認知症を併せると全認知症患者の9割近くを占めることから、これらは4大認知症とも呼ばれますが、患者さんによってはそれぞれが合併して発症することもあります。それぞれのタイプについて説明いたします。

アルツハイマー型認知症

日本人の全認知症患者の6割以上を占め、最も多くの患者数を抱えています。原因は特定されていませんが、脳内にβアミロイドたんぱくが蓄積され、これに加齢、ストレス、体質、環境といった複合的な要因が加わることで脳の神経細胞の数がだんだん減少していき、やがて脳が機能低下をきたし発症すると考えられています。主として脳の一部である海馬(記憶の回路の一部)の萎縮が徐々に進行し、次第に脳全体も萎縮。その結果身体機能も徐々に失われるようになります。

アルツハイマー型認知症を発症すると記憶障害、見当識障害、思考障害(物盗られ妄想)がみられるほか、取り繕い反応や頭部振り返り現象(診察室で何かの質問をし、答えがわからないときに誰かに確認をとるために振り返る)などの症状もみられるようになります。70歳を過ぎた頃から発症しやすくなり、女性の割合が高いのも特徴で、男女比は1:2と言われています。

脳血管性認知症

脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血 など)を発症すると、脳が損傷します。その部分の機能が失われることで認知機能が低下し、発症するのが脳血管性認知症です。

この場合、障害部位に限定して認知機能の低下が現れるようになるので、まだら認知症(一部はいいが、ところどころの機能が失われる)がみられるようになります。ほかにも神経症状(運動障害、感覚障害、言語障害 など)、喜怒哀楽の感情をコントロールできない(感情失禁)などの症状も合併することがあります。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、大脳皮質や脳幹にレビー小体と呼ばれる特殊なたんぱく質が蓄積することで、脳の神経細胞が破壊され減少していく病気です。なお同疾患の患者さんの4割近くの方にアルツハイマー型認知症の原因とされるβアミロイドたんぱくの蓄積がみられます。
記憶障害などの一般的な認知症症状の他に、幻視、妄想の症状に加え、パーキンソン病でみられる手足のふるえ、筋肉が硬くなるなどが特徴です。そのほか、レム睡眠行動障害、立ちくらみ、失神なども出ることがあります。

前頭側頭型認知症

前頭葉と側頭葉が何らかの原因で萎縮するなどして発症する認知症で、ピック病とも呼ばれています。40~60歳代で発症するケースが多いのも特徴です。なお原因については、はっきりとわかっていません。

主な症状ですが、初期では自制力の低下(人の話を聞かずにしゃべる、愛情や親近感が低下する 欲しいものが我慢できず万引きをしてしまう、など)や異常行動、帯同行動などがみられ、やがて言葉の理解ができなくなるなどの症状も現れるようになります。

認知症の治療

認知症は残念ながら、現代医学では完治させることができません。認知症の種類に合わせて、進行を遅くさせるお薬を使います。飲み薬と張り薬があります。管理しやすいように調整していきます。また認知症に伴う、周辺症状(せん妄、抑うつ、興奮、徘徊、睡眠障害、妄想など)に対しても薬物療法が有効なことがありますのでご相談ください。

クリニック名
医療法人社団 一慶会
原脳神経外科クリニック
診療内容
脳神経外科、神経内科、内科、整形外科
住所
東京都日野市多摩平1-3-14-1F
アクセス
JR中央線「豊田駅」北口徒歩2分
TEL
042-514-8550
黒マル...土曜診療時間 9:00~13:00
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